コロナショックによる求人案件の減少は沖縄県における県外案件からも明らか

コロナショックによる求人案件の減少は沖縄県における県外案件からも明らか

出稼ぎ季節労働者という原点からスタートしている沖縄県外への一時的な赴任。

雪深い東北や北海道では冬の仕事がないから、冬の時期だけ一時的に大黒柱が出稼ぎに出てくる。漁業が盛んな地域では、漁のない時期に一時的に出稼ぎに出てくる。見ず知らずの土地で一時的に仕事をするために季節労働者として出稼ぎをする。直近では季節労働者の資格の見直し厳格化があり、季節手帳はなかなか発給されないと聞くが、派遣会社を中心に沖縄では県外労働者の採用はいまだに残っている。

沖縄求人の在り方が大きく変容してきた

沖縄県における出稼ぎ労働者採用の変容を書いてある資料は下記リンクに貼り付けておく。琉球大学の宮内久光教授が論文として出稿されており、非常に分かりやすいと思うので、興味のある方は読んでもらえればと思う。

[論説] 沖縄県外で就労する季節労働者募集に関する組織 的求人システムの形成と展開 (PDF形式)著:宮内久光教授

求人倍率は低く、給与水準も低い時代は過去の話。確かに、沖縄県内における最低賃金は790円と全国の中でも一番低いエリアだが、高い時給を提示したところで容易に採用成功できるほど甘くないのは実感している。

ここ近年は沖縄県内にできたコールセンター等で県内の仕事も安定しており、もはや県外に出てまで働く必要がなくなってきたのである。

求人誌ルーキーは県内外で分けて出版

県外に出て働く案件が多いこともあり、県内で一番メジャーなルーキー(発行:ラジカル沖縄)は県内版と県外版に分けて出版されている。

わざわざ県外のものを独立させるということは、県外の案件数が相当あるということである。一通り、眺めてみると愛知県への赴任案件が目立つ。自動車産業を中心とする製造工場で活躍してもらっているということである。

コロナショックで県外赴任の案件は激減

毎週土曜日発行の県外専門求人を扱う「県外ルーキー」(ラジカル沖縄発行)は案件数が大きく減っている。コロナウイルスが本格的に流行する前と後で見比べてみた。

2/8発行 172案件、

3/28発行 102案件、

4/4発行 85案件、

4/11発行 50案件、

4/18発行 38案件…と明らかに減少している。

直近の発行の冊子を見てみると、愛知県への赴任案件は少ない。さらに自動車産業はもっと少なく、一般的な製造案件が激減している。逆に医療系の製造案件が出始めている。

今後の動向はどうなるか(予測)

同じような不景気だったリーマンショックのころには、沖縄県内に構えていた採用事務所を閉鎖した派遣会社が多かったと聞く。今回のコロナショックでも同じように事務所を閉鎖して、という企業が出てくるのではないかと思っている。

製造工場自体がスタッフを削減していることもあり、求職者は多く溢れてきているため、生産が回復した際は比較的スタッフの採用はスムーズに出来るだろうと思う。沖縄での採用は、現地採用が円滑にいかなくなった際に行われるだろうから、景気の回復から少し遅れて採用活動が展開されるのだろう。

沖縄県で採用するのも一時期に比べると非常に困難になりつつある。そういった状況を加味すると、コロナショックから回復しても以前のような活況は呈さなくなるものだと思っている。

現状言われていることかもしれないが、今から採用のためだけに沖縄県で事業展開することは得策ではない。成果を上げるのは非常に難しいと思われる。もちろん、これは沖縄に限らず全国的に同様の傾向でもある。求人倍率や最低賃金の低いエリアだから高待遇の案件を持っていけば採用が出来るなどといった考え方はもう古いのだ。

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