採用における最初の課題は母集団形成、ちょっとした工夫で母集団形成なんて案外すんなり行く

採用における最初の課題は母集団形成、ちょっとした工夫で母集団形成なんて案外すんなり行く

東京オリンピックまでは比較的、好景気が続くだろうという予測だが、それに比例して採用することの難しさは年々深刻化している。

業種によっては多少の浮き沈みはあるものの、全体的な傾向は変わらない。実務面において、母集団形成と面接実施率、定着は大事だが両立は可能なのだろうか。

母集団形成の方法について

ある程度の数の応募者を確保しようと思えば、多少なりとも資金投下が必要になる。オウンドメディアを有効活用するにしても、SEO対策やindeed対策に対する資金投下は欠かせない。楽して益を得ることなど難しいのだ。

もちろん多額の資金を投下すれば、応募者の母集団形成もある程度は容易になる。今回はそういった方向ではなく、今あるもののを活用した次元の話に留めたい。

より大きな母集団形成をするために

募集内容の見直し(短時間化)で母集団形成

まずは求人広告の中身を変えてみると意外と結果に繋がる。出来ることは限定的だが、1つは定時の時間を細分化して、パズル合わせのようにシフトを組んでみたらどうだろうか。

今まで「1人8時間」勤務だったものを、「2人で4時間ずつ」、もっと極端に言えば「8人で1時間ずつ」、などといったように分けていくことだ。

また「1人あたり週5日勤務」だったものを、「2人で3日間勤務ずつ」、「3人で2日勤務ずつ」、といった形にも分けることができればより効果的だろう。

募集内容の見直し(パートタイム女性・高齢者・外国人労働者の活用)で母集団形成

日本人の労働人口が減少し、人という資源に陰りが見えている中、フルタイムの若年男性を採用しようとするのは非常に難易度が高い。

男性でないと本当にこなせない仕事なのか、フルタイムのスタッフでないといけないのか、仕事内容と採用したい層のギャップを再度考え直す必要がある。

昨今はいろんな場面を通じて、女性(特に主婦)・高齢者・外国人労働者の活用が叫ばれているのは、周知のとおりだろう。

求人広告にちょっとだけ色を付けて母集団形成

最近はインターネットにおける求人サイトが求人誌などの紙メディアよりも勢力を拡大しつつある。エリアごとに刊行される求人誌とは違い、求人サイトではより手軽に全国の求人案件を見ることができる。

求職者目線でいろいろな案件が見れて、選びたい放題だからこそ、逆に言えば他の案件よりも優位に立たなければ母集団の形成はできないのだ。

完全に過大な広告であれば話は別だが、多少の背伸びはした方がいいと思われる。検索でより引っかかるように、検索軸を増やすのも1つの方法である。人気のアイコンが表記されるように選定したり、より1つでも多くのアイコンを付けてみたりする方がいい。

リクオプ管理画面
引用:リクオプ管理画面より

キーワードでひっかかるようにワードを折り込んで母集団形成

SEO対策と同じことが言えることかもしれないが、人気の単語を原稿本文内に入れることが大切である。

求人広告における人気キーワードはいくつかある。「短期」「日払・週払」「寮」などはその代表格にあたる。また、時期的なワードとしては「お中元」「お歳暮」「クリスマス」「フェス」「ビーチ」、また一風変わったところとしては、「タピオカ」「ネイル」なんかもあると聞く。

正直なところ、文言の中に無理やり挿入しても、検索したときに表示されれば良しとする戦略を持っておこなう担当もいると聞く。たとえ、そのワードにまつわる仕事内容でなくてもいいのである。

正攻法的で中身の正しさを追い求める必要はないのである。あくまでも検索されて、クリックされるための施策なのである。

極端な話、「弊社は”日払”で給与を支払っておりません」という文言を入れたとしても、求職者が「日払」と検索したときに表示される可能性は十分あるのだ。

大手求人メディア会社のDIPがプレスリリースしたデータを見て欲しい。

社名はあまり知らない方でも、運営している「バイトル」「はたらこねっと」の2大看板を聞けば、聞いたことがあると思われる方も多いだろう。

AKB48や乃木坂46、岩田剛典(EXILE/三代目J Soul Brothers)などをイメージキャラクターに起用し、若年層からの好感度・知名度は高い。


以下が、エリアごとの2019年7月度の求人検索キーワード人気ランキングだ。

母集団形成ワード
母集団形成ワード
母集団形成ワード
引用:ディップ株式会社

見ていて面白いなと思ったのは、関東で3位に食い込んでいる「タピオカ」というワードだ。タピオカに関わる仕事は決して多くないだろう。求職者が面白半分で入力検索しているのか分からないが、逆手にとってこんなこともできる。

「仕事のあとはスタッフみんなで”タピオカ”を飲みにいったりします☆」「お店では最近”タピオカ”をあつかうようになりました!とっても売れています」「休憩中は”タピオカ”ドリンクがクルーのなかでは流行っています」などといった言葉をあえて強制的に混ぜ込むのも1つの方法かもしれない。

実際にどういった結果になるのかタピオカ検索してみた

バイトル
引用:バイトル(ディップ株式会社)

画面を下にスクロールしていくと…検索ワードを入力する欄が出てくる。

バイトル

タピオカと入力して検索してみるとどうなるか。

バイトル

検索結果1件目

バイトル

大画面ではタピオカなど、まったく含まれていない。画面をクリックしてみると…

バイトル

あった。担当者が意識して制作したかどうかは分からないが、意識的にしているのであれば、策士かもしれない。

検索結果2件目はどうだろうか。

バイトル

タピオカに関わる仕事が出てきたが、こちらは正攻法だろう。タピオカ検索をしてタピオカに関わる仕事の最上位は2位、非常に不思議な感じがするが、これが現実なのである。

越えなければならない母集団形成の次の壁

どういった手法を採るかはあくまでも会社次第、担当者次第となる。もちろん、一番簡単なのは求人広告費を増やすことに他ならない。ただ、企業によっても少なからず限度はあるし、もちろん倍にしたからといって母集団が倍になるわけではない。

また、母集団の形成がうまくいっても、それはこちらがあくまでも門戸を拡大しただけ。採用できる人材が増えたわけではない。その後の選考フローの実施や、定着の面でも別の問題が存在していることをわすれてはならない。

今回、実際に検索して思ったのは、何事においても言えるのかもしれないが、ガチガチの頭でっかちでは駄目だということだ。ちょっとした柔軟な発想と、遊び心もたまには必要だということだろう。

ぜひ、いろいろなことを試してみて欲しい。

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